上州武尊周辺(群馬) 高檜山(1315.1m)、板沢山(1146.6m) 2018年12月1日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:13 駐車箇所−−7:21 山道入口−−7:25 山道終点−−8:11 1030m肩−−8:53 高檜山 8:59−−9:27 みなかみ/沼田境界−−10:15 板沢山 10:36−−11:15 駐車箇所

場所群馬県利根郡みなかみ町/沼田市
年月日2018年12月1日 日帰り
天候晴後曇
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場奈女沢鉱泉に至る車道途中に駐車
登山道の有無無し
籔の有無主な藪はアスナロ幼木と笹だがアスナロがメイン。全行程の1割程度。尾根直上が濃く巻ける場所も多い
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメントDJF氏の記録を参考に奈女沢鉱泉から周回。予想より藪は薄く無雪期に歩く方がメリットがあると思われる。熊棚多し。板沢山にはGさん標識あり




道路脇の広い場所に駐車 橋を渡る
次の橋の先に「サイレン小屋」あり 茶色の棒が赤外線センサ
別に赤外線センサあり 山道入口
山道終点 急斜面をよじ登る
尾根に乗るが急な登りが続く 標高720m付近
標高860m付近 標高1020m付近。太い尾根に合流
尾根合流後、灌木藪を避けるため東を巻く 標高1060m付近
気温は-1℃ 標高1090m付近の目印
標高1110m付近。アスナロ幼木登場 標高1140m付近の目印
標高1240m付近。西斜面でアスナロ藪を避ける 標高1250m付近の熊棚
直射日光が当たってしまったので+4℃の表示だが
北風が当たる場所では-4℃に低下
山頂直下のアスナロ藪
高檜山山頂。Gさん標識は地面に置いてあった 板沢山方面尾根の出だし
少し下ると尾根が明瞭化 標高1260m付近。アスナロ藪の北側を巻く
藪迂回が原因で北東尾根に引き込まれてしまう 正規ルートにトラバース中
標高1180m付近で正規尾根に戻る 標高1160m鞍部を越えて1180m付近
標高1200m付近で沼田との境界尾根に出る 標高1230m付近。アスナロ藪が出てくる
アスナロを避けて西斜面をトラバース中 標高1240m付近で尾根に復帰
標高1195m鞍部 標高1210m付近。またアスナロ出現
今度は東斜面を巻いた 標高1190m付近で尾根に復帰
赤城山方面が見えた 標高1150m肩のペットボトル
板沢山山頂 Gさん標識
これも群馬の藪山でおなじみの標識 西へ進む
標高1140m肩で尾根を外れてそのまま西へ 標高1050m付近。藪無し
標高990m付近の熊棚。周囲に多数あり 熊の爪痕
標高910m付近 標高750m付近
標高720m付近のワイヤー 標高650m付近
尾根末端近くの石碑? 尾根末端
沢の水は少なく渡渉は容易 駐車場所到着


・高檜山、板沢山は上州武尊西側にある山。標高は約1100〜1300mで、地域的、標高的に考えて藪が濃いか微妙な線の場所。

・地形図を見ると西側の奈女沢温泉を起点に周回するのが最も効率的。念のためネット検索をかけると板沢山については南側の県道の石神峠から往復した記事がいくつか見つかった。こちらのコースは近くに送電鉄塔があり、かなりの区間で送電線巡視路が使用可能で藪はないようだ。高檜山については奈女沢温泉起点以外に選択肢はなくまじめに調べなかったが、見つけたのは例によってDJF氏の記録で、私の計画と同様に奈女沢温泉から2山を周回していた。この記録によると奈女沢温泉入口には赤外線感知式のサイレンが設置されていて、車が通過すると夜中でも大音量で鳴るそうだ。車道途中には宗教団体の施設があるそうであまり気持ちよく歩ける場所ではなさそうだが、一番効率的なコースなのでDJF氏と同じルートで回ることにした。

・DJF氏は積雪期に登ってはいるが積雪量は少なく無雪期と変わらぬ印象で、雪がなくても大きな支障はないと見た。あるとしたら檜の仲間の幼木藪くらいらしい。

・金曜夜はまだ寒気が弱く、長野/群馬県境の鳥居峠はギリギリ凍結しておらず夏タイヤのままで通過。でも今週が限界で来週はタイヤを履き替えないとヤバそう。それ以外は凍結の恐れはなく、赤谷湖畔で仮眠。翌朝、飯を食ってから奈女沢温泉へ移動。道路上に雪なし。斜面にも雪なし。

・奈女沢温泉の2つ手前の橋の手前に駐車。サイレン小屋は最後の橋を渡ったすぐ先にあり、その近くには邪魔にならず駐車できそうな場所がなかった。

・DJF氏の記録を参考にサイレン小屋の裏を回り込んですぐ先の道路脇の明瞭な山道を登った。小屋の反対側にも茶色い赤外線センサー棒が立っていて、この間を物体が通過して赤外線が遮られるとサイレンが鳴る仕組み。DJF氏のおかげでサイレンを鳴らさずに済んだ。温泉の建物は大きく立派だった。

・DJF氏の記録通り山道はお社のような小さな建物に入った木で終点。ここから落ち葉に覆われて滑りやすい急斜面をしばらく這い上がる。もっと手前で尾根直上を目指すのが正解。標高710m付近までは急登の連続。ただし自然林で藪は皆無。

・傾斜が緩んでも藪の登場はなく、落葉広葉樹林が続いて歩きやすい尾根。高度が上がるとブナに変わっていく。目印あり。

・標高1020mで太い尾根に乗ると北側斜面に檜植林が登場。同時に尾根直上には細い灌木藪が見られるようになる。直上を外して東寄りに巻いた方が歩きやすい場所もあるが、尾根直上には獣道が見られるようになり、意外とそれも歩きやすい。この尾根に乗ると冷たい北寄りの風が当たるようになり、気温はそれまでの-1℃から-4℃に一気に下がった。ただし日差しがあるので風さえ当たらなければ体感的には意外と快適。

・標高1100m以上でアスナロ幼木が登場。DJF氏は「ヒバ」と表現したが正確には「アスナロ」だった。新潟や北信、富山の雪深い場所では「ネズコ」ばかりでアスナロは皆無だったが、この付近は全てアスナロだった。なお、ネズコとアスナロの違いは葉の裏側で分かる。でかい白い部分(気孔線)があるのがアスナロで無いのがネズコ。ちなみにアスナロとネズコはどちらも葉は檜に似ているが肉厚であるのがは特徴。檜と同じく肉が薄いのはサワラ。ちなみに檜とサワラも葉の裏の気孔線見分けがつく。檜はY形、サワラはX形をしている。

・アスナロ藪は尾根直上付近が濃く、西側斜面には隙間のある個所が多く、西を巻くことが多かった。それでも尾根直上に獣道がある場所はうまく藪の隙間を通っていて、動物も楽をするために頭を使っているのが分かる。

。山頂直下もアスナロ藪でこれを突破すると傾斜が緩んで高檜山山頂。意外にも山頂標識はない、と思ったら三角点横の地面にGさん標識が半分落ち葉に埋もれて置いてあった。。雪は日陰にごく僅か残っているだけ。周囲は落葉樹林で葉が落ちた今なら展望皆無ではないが、木の密度が濃くてすいっきりとした展望は得られない。

・次は板沢山。尾根の出だしが分かりにくいが真東ではなく南東方向が正解。最初はかなり藪っぽく尾根がはっきりしないが、すぐにアスナロ藪が薄まって視界が開けると同時に尾根が明瞭化する。

・薄い笹が生えたなだらかな尾根を進んでいくが、1260m峰を覆うアスナロ藪を回避するため北を巻いたら見事に尾根を外してしまった。方向が明らかにおかしいのでルートミスに気付き、戻るのもしゃくなのでトラバースして正規の尾根に戻った。この間は顕著な藪は無く密度の低い笹が主体。手間を惜しまず方位磁石で進路を確認していれば防げたミス。

・正規の尾根に戻るとやや笹が濃いがまだまだ苦労するレベルではない。これならDJF氏が登った新雪後よりも雪が無い方が歩きやすいだろう。何せ笹の葉の上に雪がないので体に雪が付着せずに済む。

・1180m鞍部付近から断続的にアスナロ藪が登場するが隙間が多く尾根上を進むが、1280m峰手前の1230m付近でアスナロが濃くなり、その先の藪の様子が見えないので藪が薄い西斜面を巻いた。こちらは藪は無く歩きやすい。ただし地面が斜めなのは歩きにくい点。

・そのままトラバースし1230mのまま尾根に復帰。低い笹原だが密度も低く、乾いていれば支障なし。そのまましばらく歩きやすい尾根が続く。

・1228m峰手前の1200m付近で再び尾根上をアスナロ藪が覆い先が見えないので、今度は東斜面を巻く。矮小な灌木が少しあるが大きな障害にはならない程度。結局、ほぼ横移動を続けて1200mで尾根に復帰。そこは薄い笹でアスナロは無かった。

・板沢山までは藪皆無で落葉広葉樹林の気持ちのいい尾根が続く。途中、枯れ枝に刺されたペットボトルの目印あり。

・板沢山山頂も落葉広葉樹に覆われて藪皆無の気持ちのいい場所。Gさん標識の他に群馬県内の藪山で良く見る小さな標識があった。落葉しているので多少は周囲は見えるが展望がいいとはいいがたい。

・体力的にはこのまま下山してもいいのだが、山頂南側の日当たりのいい斜面は冷たい風も当たらずのんびりできる場所なので休憩して昼飯を食った。眠くなりそうな暖かさだった。

・帰りはDJF氏と同様に西尾根を下った。出だしは太い尾根だがそのまま進むと南西に下って尾根は谷に消えてしまうため、下り始めたところで真西よりやや北寄りに斜面を下る。樹林が濃いので最初は尾根の続きが見えないが、落葉シーズンならすぐになだらかな尾根の「着地点」が見える。この尾根は末端まで藪が無いので板沢山への最短ルートだろう。

・標高980m付近は今年作られた熊棚が多数ある。幹には熊の木登りの爪痕が明瞭に残っていた。もう熊は冬眠に入ったかな?

・標高700m付近ではワイヤーロープあり。ただし周囲には植林は見られない。

・尾根末端付近でブナの根元に何かの土台のような積み重ねなれた四角い石あり。石仏でも乗っていたのだろうか。

・最後は水量の少ない沢を渡渉して林道脇のマイカーへ到着。この時点で僅かに雨粒が落ちてきたのでちょうどいいタイミングだった様だ。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ